かつての石鎚山の表参道だった黒川道と今宮道を歩いてきました。
黒川道を経て成就社、石鎚山に登った後は今宮道を経て河口に下ります。
黒川道の登山口には「通行できません」の看板がありました。事前にウェブで黒川道について調べてみましたが、かなり前から「通行できません」や「通行禁止」の看板があるみたいです。ずっと廃道扱いなんでしょうか?
成就社まで6km(実測5.7km)。ちなみに今宮道もほぼ同じ距離でした。
登り始めは歩きやすい道です。展望も無いし日も当たらない、この地味さが古道な雰囲気を感じさせます。
かつての集落跡の間を歩いて行きます。まだ残っている廃墟の中を覗いてみたい気持ちもありましたが、ゴールは山頂なので、寄り道している余裕も無い。先に進みます。
集落跡を越えると登山道が少しずつ変化していきます。沢というかガレ場を何度か渡りますが、その前後の道はやや荒れ気味でした。
このルートはロープがたくさんありますが、古いので掴まない方が良いです。
残り3kmを切るとさらに荒れてきます。徐々に左手にある沢に近づいて行くのですが、足元はザレガレで滑りやすく、その下の土は柔らかいので崩れやすい。歩くのが面倒な道でした。
この辺りが廃道扱いになった原因なのでしょうか。
なんだろう?と思って写真を撮りましたが、これが行者堂跡らしい。
ちなみにここから数分歩いた後、ズボンのポケットに入れておいたハンカチが無くなっていることに気付き、少しだけ引き返してハンカチを探していたら、いつの間にか登山道を外れてしまい道を探すのに右往左往するハプニングがありました。
道がわかりにくい所がいくつかあるので気をつけた方がいいかも。
小さな滝がありました。ここから成就社手前のリフトまではやや急な登り…だったような気がする。
崩れている所は上を巻けば問題無いです。ただし足元は脆いです。
リフトに到着。このリフトの先に作業道のような広い道があるのですが、てっきりその道が正解だと思って進んだら行き止まりでした。
ロープウェイから成就社に通じる道と合流しました。黒川道はこれで終わり。
成就社に到着しました。ここに来るのは2回目です。こんなに狭かったかな?もっと広かったような。登頂前に参拝を済ませる。
それにしても、快晴の日曜日、午前9時前。たくさんの登山者、参拝者がいてもおかしくないのに数人しかいませんでした…なんで?
山頂に到着。表参道は特に述べることが無くて…階段が多いので疲れるなぁという感想以外は特になし。鎖は興味が無いので全てパス。
黒川道登山口の標高は240mくらい。1700m以上登ったということですね。疲れました。
帰りは今宮道を下ります。今宮道はリフト乗り場の横から下りていきます。
河口と書かれた標識があるのでわかりやすいです。
今宮道は黒川道と比べると何も言うことが無いくらい「普通の登山道」でした。足元が滑ったり沈んだりすることも無いし、ルートは明瞭で迷いそうな所も無い、険しい斜面を下りたり横切ったりもありませんでした。
いい道だけど、黒川道と同じく距離が長いので飽きてしまいそうな道でもあります。
下りました。今宮道の登山口は三碧橋の目の前にあります。ここから黒川道の登山口までは歩いて15分くらいでした。
上の写真に2本の柱が立っていますが、その奥には下の写真の道があります。この道は黒川道に繋がっているのでしょうか?
「山と高原地図」の黒川道は破線になっていますが、行者堂周辺は実際の道と少しずれているみたいです。あと虎杖の登山口は記載がありません。