2018.8.14 上高地から焼岳

2泊3日の縦走を終え上高地へ下山した翌日、焼岳に行ってきました。

焼岳は上高地から登ると標高差は約900メート、コースタイムは4時間くらいなので、日帰りで登るのにちょうど良い山です。ちなみに、この日は「噴火警戒レベル1」でした。

レベル1だと北峰まで普通に行けるようです。レベル2だと…どうなるのでしょう?

横尾山荘のテント場を後にして、小梨平のキャンプ場に移動。キャンプの受付を終えてテントを張りました。

キャンプの受付は朝6時から始めているようです。受付をしたのが9時半ころですが、その時間だと前日のテントがまだたくさん残っているので、良い場所を探すのに苦労しました。


早朝の河童橋。奥にこれから登る焼岳。まだ晴れてる。「今日は雨は降らないでくれよ」と思っていましたが…。

バスターミナル、帝国ホテル、田代橋、と移動すると西穂高岳の登山口。昨年はここをくぐりましたが、今年は左に曲がりますよ。

しばらく歩くと焼岳登山口に到着。このあたりはクマが怖いので、(効果があるのかわかりませんが)クマ鈴を取り出して登山開始です。

最初は樹林帯を歩きます。緩やかな上りでなかなか標高が上がりません。朝10時頃ですが、すでに下山されている方と数人すれ違いました。

ハシゴが出てくると少しずつ展望が開けてきます。このハシゴを渡ると、

さらに連続してハシゴが出てきます。

最後にいちばん長いハシゴ。これを登ると、

樹林帯から笹原に変わります。白骨林も見えるし、何だか四国の山に来たような気分です。

少しガスが出ているけど、焼岳の山頂が近づいてきました。右の笹原のピークは多分展望台だと思います。

焼岳小屋に到着。古くて小さくて風情がある山小屋でした。

展望台から焼岳を眺めます…ガスに巻かれたか。

樹林帯からスタートして笹原を歩いた後、むき出しの岩肌の活火山に変化するコースは見応えがあって凄く楽しいです。飽きさせない山だと思います。

下は良い眺めでした。遠くに見える赤い建物は帝国ホテルでしょうか?

こうやって上高地を見ると、すごい僻地にあるんだなと実感します。よくこんなところ開拓しようと思ったもんだ。

笠ヶ岳方面。ロープウェーが何とか見えるだけ。

山頂が近づくと岩場に変貌。そして硫黄の臭いが漂い始める。くさい…刺激臭というより煙を吸い込んでいるような感覚で、とにかく息苦しい。

登山道はザレています。滑って死ぬような所はありませんけど、下りは落石含め気をつけて歩きたい所です。

山頂(北峰)は左側からぐるっと巻くように登ります。この辺りからさらに臭いがキツくなります。

手ぬぐいで鼻を覆いつつ登ります。

山頂手前。ひどい臭いでもう泣きそうなんですが、周りを見るとご飯を食べている人もいるし、死にかけているのは自分だけした。

最後の数メートルだけ三点支持で登る感じです。危なくは無いですけど、念のためポールはザックに入れました。

山頂(北峰)に到着。適当に写真を撮ってすぐ下山。

正賀池。

奥が南峰。鞍部から新中の湯ルートの登山道が見えます。

南峰が立ち入り禁止なのは活火山に由来する理由かと思いきや、崩落の危険があるために立ち入り禁止ということらしい。普通に歩けそうに見えますけどね。

臭いが気にならない所まで下りて休憩。西穂や笠ヶ岳は見えないけど、それでもなかなか良い景色です。

のんきに休んでいたら、ヤバい雲が出てきた。

帰りはハシゴ付近で渋滞。

無事に下山。やはりクマが出没しているようです。

バスターミナルに戻ると凄い雷雨に見舞われました。今年の北アルプス遠征は雨に泣かされてばかり。

道が川になりました。

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